会報『ハンディクラフツ』 Vol.122より抜粋
カリグラフィー部門の読み物コーナー「Person」では、精力的に活動をされている会員を毎号ご紹介しています。
◆小瀨智子さん (大阪市)
当協会カリグラフィー部門師範。大阪でTOMO Design Office カリグラフィー教室『彩り』を主宰。
*画像はすべてご本人提供
カリグラフィーを初めて知ったのは20代の頃。雑誌『25ans増刊・あなたを印象づける手紙の書き方』で小田原先生の作品に出会い、魅了されたのが始まりでした。その後、40代後半で再び「習いたい」と思い立ち、大阪で教室を探して学び始めました。デザインの仕事に活かしたいとの思いから資格取得も目指し、ヴォーグ学園にも通いながら学びを深めました。2014年に銀座のJHIA作品展へ初出展し、会場で小田原真喜子先生と偶然出会ったことが転機となり翌年から師事、師範資格を取得しました。現在は教室運営や筆耕の仕事を中心に活動し、その合間に季節のカード作りなども楽しんでいます。
2025年2月には大阪市中央公会堂で教室作品展を開催しました。長年の夢だった地元開催を家族の支えで実現。生徒さんの中からも有志が参加し、初めての額装や展示を経験されました。ネオ・ルネサンス様式の会場に合わせ、「CLASSICAL Modern」をテーマにした空間づくりにこだわりました。多くの作品を新たに額装し、運搬手配にも苦労しましたが、結果的に良い経験となったと思います。
2025年、大阪市中央公会堂の会議室を借りて開催した教室展
教室は資格コースと趣味コースを設けておりますが、ほとんどの生徒さんが資格コースを選択されます。「目標を持った方が続くから」と言うのが生徒さん達のお声です。少人数制・振替可など柔軟な運営を心がけています。著作権や作品の権利についても丁寧に伝え、「お互いを守る」姿勢を大切にしています。
教室でのレッスン風景
SNS発信は2017年から始め、最初はそれまで書き溜めた作品のギャラリー的なスペースの意味合いでしたが、段々と生徒さんが増えるに連れてレッスンや作品制作の備忘録としても綴っております。私の作品作りや生徒さん達それぞれの成長過程を長いお付き合いのフォロワーさんも見守ってくれているようで、関西在住のフォロワーさん達が作品展にご来場くださったことが、SNS発信を続けるモチベーション、励みにもなっています。
制作では「CLASSICAL Modern」を軸に、古典の美を現代の画材で再構築することを常に念頭に置いています。古典を応用したデザインや装飾を現在の画材や要素を取り入れて仕上げていくのが好きです。小田原先生は既にそれを実践、先導して頂けるので、とても学びになっております。紙や絵の具の違いを試しながら、自分らしい表現を探ります。今後も活動を継続しながら生徒さんと共に成長し、手書きの美しさを伝えていきたいと思っています。