◆会報『ハンディクラフツ』Vol.122より抜粋
キルト部門「すてきな先生」のコーナーより、兵庫県で「ジャストカントリーキルト」という教室を主宰する浜場美由岐さんのお話をご紹介します。
上の写真は第18回キルト日本展のミニチュアキルト部門で銀賞を受賞したときのもの
パッチワークを始めたきっかけは
ずばり、松浦香苗さんの手芸本です。子育て真最中だった私の唯一の楽しみが、子どもたちを寝かしつけた後に手芸の本を眺めることで、見ているだけでふわっと気分が明るくなりました。やがて本を見ながら見よう見まねで布をつなぐように。楽しかったのですが、上手に作れないもどかしさもあり、「子どもたちの手が離れたら絶対パッチワーク教室に通おう」と考えていました。
若い頃は主人の転勤も多く、関西中心にあちこちへ。行った先々で良い出会いがあり、素晴らしい先生方に恵まれご指導いただきました。吉祥寺「耶馬」ではキルティング技術を、日本手芸普及協会ではキルトの様々な基本技術と配色を、そして今でも大変お世話になっている姫野順子先生には、さらに高度な配色と作品づくりや作品展の仕方などのすべて…キルトと共に歩んでいく人生を教えていただきました。出会いに感謝しています。
キルトに感じる魅力
キルトは暮らしに温かみを加えてくれます。それは可愛い小物やポーチだったり、目が合うとほっこりするような縫いぐるみだったり。額に入れて飾ったり、気軽にプレゼントできるのも魅力の一つです。
「私の大好き」を共通テーマに教室の皆で作りました。私のは「―Bath Time―」です
好きなのはオールドパターンやトラディショナルキルト。色、大きさ、セッティングなどを変えることで変化を見せてくれますし、そこからイノベートさせて自分だけのトラディショナルキルトを作るように心がけています。アイデアやデザインの神様はなかなか降りてきてくれず、出かけた先で印象に残ったこととか、パンフレット、新聞のチラシなどに力を借りることが多いです。色々なものを見てヒントをもらうようにしています。
2011年のAQSキルトコンテスト(米国ケンタッキー州パデューカ)でHand Workmanship Award(手仕事賞)をいただいた作品「With You」。この作品はナショナル・キルトミュージアム(パデューカ)の所蔵品に加えられました。
2024年AQSキルトコンテスト(米国ブランソン開催)でBest Original Design Award(最優秀オリジナルデザイン賞) を受賞した作品「Have a Nice Day」
続けてきて良かったこと
私がお教室を始めたのは29年前です。私と同様、子育てからちょっと解放されたママ達が集まってくれました。当時のレッスンは小物づくりが中心でした。完成品と途中経過の品を必ず持って行って、なるべくわかりやすく説明しました。また、手芸材料がすぐに手に入る地域ではなかったので、各々が準備できなさそうな物は私が用意し、その他はご自分の布をお持ちいただいく、といった工夫をしました。今もそれは変わりません。
作品展は2~3年おきに開催し、日頃がんばって作りためた作品をたくさんの方々に見ていただける良い機会になっています。昨年2025年5月には、12回目の作品展を行うことができました。作品展は、キルトを期日までに仕上げるのも、会場の準備も大変です。飾りつけが済むまでは毎回ドキドキですが、スポットライトを浴びたキルトたちは本当に美しく、生徒さんたちもとても楽しそうで、このような機会も大切だなと思っています。毎回素敵な出会いもあり、夢のような楽しい時間になっています。
ジャストカントリーキルト作品展Vol.12(2025年5月)にて、生徒さんたちと