カリキュラム
本科
パッチワークの伝統的なパターンの中から22種を選び、製図、配色、縫い方などパッチワークの基礎を学びます。さらにそれらのパターンを使った小物づくりにも挑戦します。
エイトポイントスター
22パターンのうち最初につくるのは、エイトポイントスターです。これは4格子のパターンで八つの角を持つ星で、A、B、C、Dの4枚の型紙でできます。星の中心となる中央の正方形は横に3等分し、中央部分にサインを刺しゅうして、アルバムキルトにしばしば使われます。
ログキャビン
ログキャビンはストリングキルトの中の代表的なパターンです。中心の正方形をかこむように、ストリングをぐるぐると縫いつけていきます。アメリカの開拓時代の家の木組のような柄になることから、この名前がつきました。 とても奥の深いパターンで、色々なバリエーションを楽しむことができます。
リリー
リリー(ゆり)はバタフライやハウスなどとともに数少ない具象的なデザインです。 花をピーシングで作った後、茎やつぼみをアップリケして仕上げるパターンです。
高等科
高等科のカリキュラムでは9つのパターンを作り、サンプラーキルトにまとめるときのボーダーの作り方も学びます。その他に新しく学んだパターンや技法を用いて小物も制作します。
ベアーズ・ポー
熊の手と呼ばれるパターンです。「ポー」は手のひらのことですが、 別名「ベアーズトラック」とも言われています。一辺を7等分にしてつくるパターンはたくさんありますが、このベアーズポーはその中でも代表的なものです。
ロストチルドレン
パターンの学習。ロストチルドレン(迷子達)は、大きな三角形が四方に広がるダイナミックなパターンです。 大きな三角形は9枚の小さな三角形から成っていますが、これが迷子達を表しているのでしょう。
ダブルウェディング・リング
複雑なピースの構成から想像できるとおり比較的新しいもので、とくに1920年代に流行しました。 重なり合うリングは結婚の象徴ということで、ブライダルキルトによく使われます。生地は子供の頃の服や、仲良しの女友達から貰ったものを使う習慣があり、愛らしい色合いのものが多いです。タペストリーに仕立てます。
パフ
パフは四角の布にタックをつまんで綿をつめ、マシュマロのようにかわいく、やわらかく仕上げる技法です。クリスマスを迎えるお部屋に、なくてはならないのがドアリース。タックをとった表布と裏布を縫い合わせてつくった パフキルトを、ぐるりと輪につないで仕上げます。
講師科
トラディショナルパターンの中から、縫い方に特徴のあるもの、セッティングで面白い効果が出るものなど6つのパターン学習します。作品の幅を広げる独特の技法や、柄合わせ・配色の学習、キルトの仕上げについても詳しく学習します。
パターンレッスン
トラディショナルパターンの中から、縫い方に特徴のあるもの、セッティングで面白い効果が出るものなど6つのパターン学習します。画像は「海の嵐」。4格子のパターンで直線構成ですが、何となくカーブを思わせる線がでて、まるみを感じさせるところが特徴です。各ブロックはローズガーデンですから、さらに細かく分割して変化をつけることもできます。
テクニックレッスン
作品の幅を広げる独特の技法もいろいろ学びます。画像はトラプント。トラプントは、スタッフィングとコーディングの技法です。二枚の布を重ねてぐし縫いをし、細い部分には毛糸を、広いところには綿または毛糸を詰めて 美しいデザインを出していきます。
布柄あわせ・配色の学習
柄合わせのポイントや配色のコツも学習します。配色の濃淡をどう扱うかによるパターンの表情の変化については、エイトポイントスターを使って学びます。一つのパターンでも、各ピースの色の扱い方によって、星の形がいろいろに変わって見えます。
キルトの仕上げ
セッティング、ボーダー、キルティングなど、キルトの仕上げについても学習します。
キルト部門のコース
パッチワーク
パッチとは「つぎ合わせる」の意味で、小さくカットした布をつなぎ合わせることを表します。当会カリキュラムでは、手縫いの技法を学ぶコースをパッチワークキルトと呼びます。カットした直線の布を幾何学模様につないで四角にまとめたピースワーク、いろいろな形の布を土台布にのせて縫い付けたアップリケ、トップに1枚布が使われ、装飾的なキルトステッチで3枚の布を押さえたプレーンキルト。キルトはこの3つのスタイルが基本になっています。
ミシンキルト
キルトとは、表布に中綿と裏布を3層に重ねてキルティングを施したものです。当会のカリキュラムでは、ピーシング、アップリケ、キルティングとミシンを活用して制作するものをミシンキルトと呼びます。ミシンの機能を活用したテクニックも用います。