国内最大級のトールペイントの公募作品展
OVERVIEW
The best works in the exhibition
グランプリは今回のコンテストを代表するもっともすぐれた作品に贈られます。
【総評】作品の優雅さと、その表現技術が素晴らしく、ガラス器の深い緑色の美しさに見惚れ、満場一致で決定しました。(バルーチャ美知子)極めて絵画的な作品ですが、トールペイントとファインアートの垣根をどのように考えるか、とても難しい永遠のテーマであると思えます。私は普段ファインアートを数多く見る立場におりますが、色の美しさ、作品の力強さ、そして完成度の高さなどは、トールペイントでもファインアートでも共通した尺度になると考えています。そういう意味では各部門の高位受賞者の作品は、そのあたりの評価がとても高かったと言えると思います。(車洋二)
各部門の最高賞
【総評】B部門の金賞作品は、思い切った構図と、右上の<白>の残し方が、斬新でした。白磁の金賞作品は、ウクライナを想像しつつも、人間を信じ、各国の様々な人の笑顔で平和を表現。人物描写の技術とまとめ方が抜群でした。(バルーチャ美知子)
各部門最高位に次ぐ出来栄えの作品に贈られます
出品作品はテーマやモチーフに込められた作者の想いを強く感じるような描き込まれた作品が多く、特に入賞をした作品は絵画の要素となる形の捉え方や質感の違いの表し方、空間表現が優れていると感じました。(廣瀬晴美)
審査員が各々の視点で優秀な作品を選抜しました
【総評】私はトールペイントの魅力の1つは、たくさんの方たちにシェアできる事だと思っています。こんな素敵な作品を描きたい!と多くの人の気持ちに寄り添い、それを習う事によって再現できるものと思っています。 そういった点で私が選ばせていただいた大髙吟子賞は、作者の「みんなにシェアしたい!」という気持ちがすごく表れているのを感じました。描かれた素敵なお花を見て「この部分が好きだな!でも、ここも描きたい!」なんて、ペインターがそんなふうに眺めるシーンのイメージが浮かんできてほっこりしました。(大髙吟子)
Prize-winning works
応募者独自のデザイン・配色等により創作したトールペイント作品
【総評】モチーフ、微妙なバランスの色彩感覚、描き込まれた筆遣い等に、引きつけられた素敵な作品の数々に圧倒されました。(澤井登美子)それぞれが、絵の具という媒体を使い、メッセージを持ち、ストーリーと世界を表現、過去から未来へ技術を伝承していく作品にたくさん出会うことが出来ました。どれも選びたい!選ぶ事は困難でした。(大髙吟子)
既存の作品、デザイン、モチーフを元にアレンジした作品
【総評】油絵具を使って描かれた作品は透明色と不透明色を使った表現が秀逸で技術が高く、またトールペイントならではとなるアクリル絵具を使った作品は不透明色の重なりと白の扱いが美しく目を引きました。コロナ禍の落ち着かない日々の中でもじっくり筆を握り、集中して描かれている作者の姿が思い浮かべられるような作品の数々でした。(廣瀬晴美)アレンジ部門においては参考作品からの変化に驚く作品が数々ありました。(澤井登美子)
焼成済の実用に耐える上絵付けのオリジナル作品
【総評】会場で拝見した白磁作品は、モチーフ、微妙なバランスの色彩感覚、描き込まれた筆遣い等に、引きつけられた素敵な作品の数々に圧倒されました。(澤井登美子)
小学生・中学生(応募時の就学状況)が自由な発想で描いた作品
【総評】絵を描く楽しさと喜びを心のままに表現したジュニア部門の子供たちの作品には、今だからこそ必要な「絵画と触れ合う時間」の貴重さを感じました。(廣瀬晴美)ジュニア作品は可愛い思いが込めれており、心温まる思いがいたしました。(澤井登美子)
JUDGES
大髙 吟子
トールペイント作家、フォトクリエーター車 洋二
インディペンデントキュレーター澤井 登美子
日本デコラティブペインティング協会会長バルーチャ美知子
公益財団法人日本手芸普及協会ペイント部門顧問、バル・メソッド装飾画法研究所代表廣瀬 晴美
女子美術大学芸術学部洋画専攻 准教授第5回トールペイント日本展のイベントはこちら