公益財団法人日本手芸普及協会 Japan Handicraft Instructors’ Association
~刺しゅう部門 師範会員による作品展示~
OVERVIEW
2023年、新たに刺しゅう部門師範会員を対象とした会「師範の会(仮称)」を発足にあたり、7月20日-22日 「刺しゅう師範養成講座卒業作品展」の1部コーナーにて「師範の会」の立ち上げプレイベントとして師範の会作品展示を行いました。
28名の方にご参加いただき31点の作品を展示いたしました。
また刺しゅう師範の会作品展を2024年の秋に予定しております。この度の作品展は次へ繋がるとてもよい作品展になったのではないかと思います。
師範の方々の繊細で緻密な美しい作品群をぜひご覧ください。
Location
刺しゅう師範卒業作品展内の1コーナーで展示
額装作品
「COMPOSITION 230618」
和田 文(東京都)
バルジェロ刺しゅう(フローレンタイン刺しゅう)
size: 66.6 × 32.4cm
区限刺しゅうの中でもバルジェロ(フローレンタイン)刺しゅうはステッチ自体はとてもシンプルですが、色の組み合わせで何通りにも出来るとても楽しい刺しゅうです。今回はグラデーションだけでなく、糸の質も変えて色構成を楽しんでみました。
「はじめまして、ポニーちゃん」
鈴木 栄(千葉県)
フリーステッチ
size: 32 × 32cm
散歩で出会ったポニーに喜んで飛びつく柴犬の様子を刺してみました。牧歌的な風景と動物の動きを表現しました。
「sollerösöm(ソレロソム)」
永田 貴恵子(東京都)
カウントステッチ
size: 60 × 30cm
ソレロソムの様々なステッチをサンプラーにまとめてみました。糸はスウェーデン製の麻糸を使用しています。ソレロむはスウェーデン・ダーラナ地方のソレロン島発祥の刺しゅうです。ソレロは地名、ソムはスウェーデン語でステッチです。民族衣装を飾るための刺しゅうです。
「ハナミズキ(平和と親善)」
佐々木 弘子(東京都)
Näversöm (ナーベルソム)
size: 30 × 30cm
庭木を2Fより眺め花を真上から見てデザインしました。港区の花です。1912年(大正1年)東京市長の尾崎行雄氏がアメリカ・ワシントンに友好の気持ちとして桜の木を送りその返礼としてハナミズキが届きました。
「My Sweet Heart」
三枝 ひとみ(京都府)
アップリケ・刺しゅう他
size: 38 × 38cm
初心者にも刺せるようにアップリケやレース、ボタンなど刺しゅう以外の素材も使い18cmの刺しゅう枠の中でテーマに合わせ表現した作品です。
「Daddy Long Legs (足ながおじさん)」
吉竹 幸子(東京都)
スモッキング刺しゅう
size: 37.9 × 28.8cm
ひだを固定した状態で裏からスモッキングをしその後、表からイラストを描くピクチャースモッキングの技法で人物を表現。背景は幾何柄を加えました。
「ハジマリの木」
こだいら まさこ(神奈川県)
フランス刺しゅう・スタンプワーク
size: 66.5 × 57cm
死は生のハジマリ。小さな魂はそこにもここにも無邪気に遊んでいます。
「サンミゲル号」
こだいら まさこ(神奈川県)
フランス刺しゅう・スタンプワーク・ゴールドワーク・カットワーク
size: 53.5 × 66cm
お宝を積んで沈んだサンミゲル号。今は海の生き物たちの楽園です。海草、お魚、たこ、いかetc.皆ゆらゆら楽しそうです。
「何して遊ぶ?」
黒澤 千恵子(東京都)
キャンバスワーク(ニードルポイント)
size: 40 × 58cm
キャンバスに素材の違う糸を使いステッチは敢えてハーフクロスステッチのみでそれぞれの立体感を表現してみました。
「あじさいとアガパンサス」
藤村 雅子(愛知県)
彩り刺しゅう(フランス刺しゅう)
size: 57.5 × 41.5cm
変わり糸を使って茎や葉を表現。立体感を出すためにリボンを使用
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