2022年11月29日 ~ 2022年11月29日
会場名 |
東京ボランティアセンター |
会場住所 |
162-0823 東京都 新宿区 神楽河岸1-1飯田橋セントラルプラザ10階
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主催者名 |
平田のぶ子 |
電話番号 |
「認知症マフ」をご存知でしょうか。
その名の通り、認知症患者さんが使用する、毛糸で編まれた筒状のカラフルなニットのことです。イギリスでは、「Twiddle Muff」と呼ばれ、多くの病院で導入されています。Twiddleとは「いじくる」という意味です。認知症の方がマフを腕にはめ、飾りを触ることで、触覚や視覚が刺激され心が落ち着く、点滴などのチューブを触らなくなり身体拘束が不要になるなどの効果があるそうです。
日本では、朝日新聞厚生文化事業団(以下事業団)が、認知症の啓発・啓蒙活動として「認知症マフ」を紹介し、2022年7月14日の朝日新聞に認知症マフのことが掲載されました。
私たちは、編み物教室に通われている理学療法士の生徒さんからマフの話を聞き、編み物が医療現場で役に立つのであればぜひ!と、「ケアマフを編む会」というボランティアグループを立ち上げました。
「ケアマフ」という名称は、私たちが考えた名称です。マフによって、患者さんを多方面からケアするだけでなく、編む側も心がリラックスし、誰かの役に立つのではと思うと、心が穏やかになり、ケアされるからです。
事前に事業団主催の「認知症マフワークショップ」に参加して、「認知症マフとは」「どのようなマフを作ればよいのか」を学びました。とりわけ医療現場で使用する場合、安全・清潔に気をつけなければなりません。また、「認知症」の勉強も並行してすることになりました。
第1回目のケアマフの編み会を2022年11月29日、東京ボランティアセンターで開催したところ、午前10名、午後8名の方(内3名は午前午後とも参加)が参加してくださいました。岐阜県、栃木県など遠方からのご参加の方もいらっしゃいました。
主催者側が用意したサンプルのマフや飾り付けを提示しながら、編む際の注意点、飾り付けの付け方、マフに適した毛糸の紹介などお話し、参加された皆さんから参加の動機を伺うなど、楽しく交流もできました。
編み会に参加された前述の理学療法士さんから、勤務先の病院でマフを導入したところ、寝ているだけで反応が乏しかった患者さんがマフを手にしたことで反応が出てきて、体を動かせるようになったとの事例の紹介がありました。編み物が医療現場で役立っているという話に、参加者のやる気がアップしたようでした。参加者の皆さんから、ご自身の周辺で、地域で広げていきたいという感想をいただけたのは本当に嬉しく思いました。
今回の編み会のために、株式会社ダイドーフォワード(パピー事業部)様から毛糸をご提供いただき、クロバー株式会社様からかぎ針などの編み物道具をお借りすることができました。ありがとうございました。
今後は、12月20日にオンライン編み会を開催し、1月、3月に飯田橋で編み会を開催する予定です。
ケアマフに関心をお持ちの方は、インスタグラムで「ケアマフを編む会」を検索してください。編み会の情報を掲載しております。